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池田薬局通信

 

2023年11月

第12回 乾燥トラブル  

秋・冬にかけての時期は空気が乾燥し、潤いも失われてしまいます。中医学においてこの時期の乾燥で影響されやすいのは【肺】とされています。【肺】の働きが悪くなり、から咳・喘息など呼吸器系のトラブル、さらに 肌(皮膚)にも影響が及ぶ事もあります。                                                今年の猛暑で大量に汗をかいた方も多いと思います。その事によって体内の「血」や「津液(潤い)」が不足し、今までは大丈夫だった乾燥トラブルが起こるかもしれません。

           ●乾燥体質チェック●                                            □唇が乾きやすい   □目が乾燥する(ドライアイ)   □髪の毛にツヤがない                □から咳をする    □喉がよく渇く          □乾燥肌でシワができやすい                      □便秘気味      □尿量が少なく色が濃い      □眠りが浅い  

乾燥に負けない為には日々のスキンケアはもちろんですが、体の中の潤いのケアを忘れてはいけません。体内の「血」や「津液」をしっかり養い、潤いが十分な状態にしておくと乾燥肌を防げますし、【肺】の働きも良くなるので色々な乾燥トラブル防止にもなります。                                                                                                                                                                                                       

 

2023年8月

第11回 夏バテ  

8月も終わるというのに毎日暑いですね~                                   これだけ暑い日が続くと、どうしても冷たいものを飲む                             日が多くなったり、食事も麺類などが多くなり栄養バランスが崩れてしまいます。夏バテは暑さによる疲労、エアコンによる体の表面の冷え・冷たいものを食べたり飲んだりすることによる体の内側の冷え、栄養バランスが崩れる事により内臓機能が弱り、自律神経が乱れる事で起こります。

●体がだるい   ●何もする気にならない   ●食欲がない   ●むくみ          ●めまい、立ちくらみ   ●頭痛   ●下痢、便秘                              こんな症状がある方はすでに夏バテになっているかもしれません。                               日本人はもともと胃腸の弱い人が多いと言われています。そこに夏の暑さとジメジメした湿気により胃腸の様々な症状が出てきます。胃腸は湿気が嫌いです。もう少しするとジメジメとした季節から乾燥する季節(秋)になってきます。今まで湿気で弱っていた胃腸が湿気が無くなる事により元気になってきて食欲の秋が訪れるというわけなんですね。                    ただし、胃腸が弱ったままではエネルギーが作れず、元気もやる気も出ません。

今から胃腸の働きを高め、乱れた自律神経を元に戻しこの暑い夏を元気に乗り切って秋の美味しい物をいっぱい食べれるようにしましょう。                                                                                                                                                                            

 

2023年5月

第10回 ~お酒の飲みすぎにご注意~

暑くなってくると、冷たいビールなどお酒が美味しいと感じることが多いと思います。お酒は適度に飲めば身体に良いものですが、たくさん飲み続けていると身体にいろいろな悪影響が出てきます。

 

●お酒(アルコール)の行方●

お酒(アルコール)が口から入ると、胃や小腸から吸収されほとんどが肝臓に行きます。肝臓で、アルコールは酵素の力を借りながらアセトアルデヒドを経由して酢酸に変わり、最終的には水と二酸化炭素となって体から出ていきます。(アルコールの解毒作用)                 アセトアルデヒドは毒性が強く、悪酔いや二日酔いなどの原因となります。特にお酒の弱い人はアセトアルデヒドの害を受けやすいので注意が必要です。              

●たくさんのお酒を飲み続けると・・・●

長い間適量を超えてお酒を飲み続けると、身体の様々な部分に障害が出る可能性があります。 ・急性アルコール中毒、アルコール依存症                                食道・食道炎、食道がん                                          心臓・心筋症、不整脈                                        肝臓・脂肪肝、肝炎                                            ・胃炎、胃潰瘍                                              ・下痢、吸収障害                                             神経・末梢神経障害                                             特にアルコールの解毒において中心となる肝臓は大きな負担がかかります。アルコールは肝臓で代謝される中で脂肪酸の合成を活発にしてしまいます。最終的に脂肪酸は中性脂肪となって肝臓にたまり脂肪肝が起きます。脂肪肝を放置しておくと肝硬変や肝臓がんなどの病気につながる恐れがあるので脂肪肝のうちに治療する必要があります。                                                                                                                                                           

           ●お酒を楽しむためには・・・●           

何といっても自分の適切な飲酒量を知り、その量を守ることが大切です。健康な生活を送るための1日の平均飲酒量は下記のようになります。                                 ●ビール・500ml     ●日本酒・1合弱     ●焼酎・100ml                       ●ワイン・200ml   ●ウイスキー・60ml                         ただしこれは壮年の男性の場合で、女性と高齢者はこの半分が目安となります。 

 

是非とも正しいお酒の飲み方を実践して健康に楽しくお酒を飲むようにしましょう。                                                                 

 

2023年4月

第9回 ~五月病

春は、進学や就職、転勤などが最も多い季節で4月から新しい生活をスタートさせた人も多いことでしょう。 しかし、目標を持って仕事や勉強を始めたはずなのに急にやる気が無くなってしまったなどの症状はありませんか?新しい生活をスタートさせてから1か月すぎのGW明けにやる気が出ない、気分が沈みがちという症状が出てきます。これを【五月病】と言います。

●五月病かと思ったら・・・●

実は、【五月病】は病院などで使われる正式な病名ではありません。特に決まった定義や概念があるわけではありませんが、新しい環境の変化についていけない事で起きる精神疾患の「気分障害」「不安障害」「適応障害」などと診断されます。                    

               ●五月病の主な症状●

【五月病は心の症状と体の症状があります。                                   ~心にあらわれる症状~                                                   ●何をしても楽しくない  ●毎日が憂鬱  ●仕事への関心が薄い  ●イライラする                 ●些細な事で不安になる  ●自信がない  ●やる気がおきない  ●悲しい気持ちになる                             

~体にあらわれる症状~                                   ●体がダルイ  ●疲れやすい  ●食欲がない  ●頭痛、腹痛  ●めまい  ●吐き気    ●動機、息切れ  ●便秘、下痢                                 誰でも気分が落ち込んだり、不安な気持ちになることがあります。しかし、このような症状が1~2週間以上続くようなら注意が必要です。昔から「病は気から」と言われるように、心と体は深く関係があります。ただの【五月病】だと放っておくと大変な病気になってしまう事もあるのです。                                                                      

           ●五月病の対処と予防●           

【五月病】はちょっとした心がけで症状の改善や予防をする事ができます。自分に合ったストレス解消法や疲労回復を心がけましょう。                                 ●完璧主義をやめる   ●読書や音楽を聴く   ●体を動かしてリフレッシュする    ●悩みを抱え込まない   ●規則正しい生活を心がける                         上記の対処法は症状の改善だけではなく、予防にもなります。また、旬の食材は心に栄養を与えてくれます。柑橘系の果物などの香りの良い食材もおススメです。 

 

生活スタイルが多種多様となっている現代では、新入生・新社会人だけがかかる病気ではなくなっています。新たな環境に飛び込む経験は、人生の中で誰もが何回も経験するからです。そんな時に【五月病】と似たような症状を訴える人が増えてきています。【五月病】を単なる一時的なものと考えてはダメです。長引くと【うつ病】へ移行する可能性もあるので早めに対処しましょう。                                                                 

 

2023年2月

第8回 ~寄り情報~

3月3日は耳の日!耳は音を聞き取る聴覚と、体のバランスを保つ平衡覚という二つの重要な感覚を受け持っています。耳の不調がめまい等の原因になることもあります。

●耳のしくみと機能●

耳は大きく分けると外耳・中耳・内耳の3つで構成される器官です。各々の役割をご紹介します。                                      「外耳」・・・耳介で音を集め、外耳道という管を通じて中耳に音を伝えます。                      「中耳」・・・鼓膜が振動して音を拾い、耳小骨と呼ばれる3つの骨が鼓膜の振動を増幅し     て内耳に伝えます。咽頭と繋がっている耳管が開閉し中耳内の空気圧を外気圧と等しくしています。                                       「内耳」・・・音の振動を感じます。また内耳は、回転の動きを受容する半規管と、体の傾きを受容する前庭により平衡感覚に大切な役割を果たしています。                    

               ●いろいろな中耳炎●

中耳炎は耳の病気の中でも発症しやすい病気です。代表的なものとして、急性中耳炎・慢性中耳炎・滲出性中耳炎があります。                              ●急性中耳炎・・・耳の病気で1番多く、風邪などで鼻や喉の炎症から耳管を通じて細菌が侵入したことにより発症します。耳の強い痛み、発熱などの症状があります。      ●慢性中耳炎・・・主に炎症が進み鼓膜に穴があく慢性化膿性中耳炎、皮垢(アカ)の塊による真珠腫性中耳炎の2種類あります。粘性、膿性の耳垂れ、めまいなどの症状があります。                                        ●滲出性中耳炎・・・中耳の炎症や耳管の障害によって中耳に滲出液が溜まることにより発症します。痛み・発熱がないので注意が必要です。難聴、耳のつまり、耳鳴りなどの症状があります。

           ●アレルギーと中耳炎●           

耳と鼻は耳管という細い管で繋がっているので、鼻に炎症が起きていれば耳管はその影響を受けて腫れたり詰まったりして耳にトラブルを起こします。鼻を強くかんだ場合などは、耳管に菌が入り込みやすくなるため主に滲出性中耳炎が起こります。花粉やほこりなどにアレルギーをお持ちの方も異物を体外に追い出す為、くしゃみ・鼻水などの煩わしい症状が原因で中耳炎になる事もわかっています。                                 

           ●上手な鼻のかみ方●

①片方づつかむ:片方の鼻をきちんと押さえる。                   ②鼻をかむ時に口から息を吸う:鼻水を押し出すために空気をたっぷり取り入れる。     ③ゆっくり小刻みにかむ:残った鼻水の中で殺菌が増え気管支炎などの病気になることがある。                                               ④強くかみすぎない:鼻血・耳が痛いなどのトラブルの原因になることがある。                                 

 

2023年1月

第7回 ~生命エネルギーの源「腎」~

中医学において腎には生命エネルギーの根源となる腎精が宿るとされています。腎精は組織や器官を構成し、    「気」「血」「津液」とともに生命活動や生理機能を維持しています。腎精は加齢とともに減少し、年齢によって気になる症状が現れやすくなります。       この状態を「腎虚」と呼びます。「腎虚」になると身体の不調が出やすくなり、閉経が近づくと更年期特有の症状がみられるようになります。更年期障害は女性のみではなく、男性にも現れる場合があります。漢方や食物(薬膳)などで身体を整えバランス良くしておく事が大切です。

●腎精とは●

腎精とは生命エネルギーであり、身体の活動や機能を支える重要な物質の事です。腎精には、「先天の精」「後天の精」の2種類あります。                          「先天の精」・・・父母から受け継いだ生命エネルギー                      「後天の精」・・・生後、主に飲食物から補う精                   腎精は貯蔵するだけではなく、日々消費されています。睡眠不足やストレス、バランスの悪い食生活などは腎精の消費を早めることになります。    

          ●日々減りつつある「腎精」を補うには●

生命活動をしているだけで日々消費してしまう腎精ですが補うこともできます。腎精を充足するにはバランスの良い食事、睡眠、運動が大切です。この3つは普段の生活の中で自分で心がける事ができます。自分自身の健康に責任を持ってより充実した人生送る為にも意識を高めておきましょう。

           ●腎虚を食で予防しよう●           冬に旬を迎える食物には腎精を補う物が多くあります。粘りのあるもの(山芋・納豆)、次の生命を生む力をもつもの(豆・種実類・卵)、黒いもの(黒豆・黒ゴマ)などは腎精を補ってくれます。これらの食材には腎を温めるものと潤すものがあるのでバランスにも注意して食べるようにしましょう。                                   

腎を温める食材                                 鶏肉・エビ・サンマ・かぼちゃ・ニンニク・玉ねぎ・ニラ・ネギ・紫蘇・生姜など

腎を潤す食材                                  白菜・山芋・里芋・百合根・人参・アスパラ・イカ・ナマコ・枸杞の実・キクラゲなど

 

2022年11月

第6回 ~寒さに負けない!冷え対策~

とうとう雪も降り気温も一段と下がってきましたね。 冷え症の方にとってはツライ季節の到来です。今年こそ効果的な冷え対策で寒い冬を乗り切りましょう。

●冷え症は冷え性から??●

冷え症とは「ある特定部位に慢性的に冷たさを感じる状態」をいい、手先・足先が冷たい、腰が冷える、寒気がする、など人によって訴える症状は様々です。女性特有の症状と考えられがちですが、最近では男性でも冷えに悩む方は少なくありません。冷え症は体質だからしょうがない、と放っておく人も多いですがそんなことはありません。生活習慣を変える事で改善するケースは多く見られます。まず、自分がなぜ冷えているのか、日常生活の中にある原因を見つけて対策をとるようにしましょう。    

               ●なぜ冷える?●

①身体の中でつくられる熱が少ない                                  身体の中では日々の食事を原料に、熱が作られています。しかし、不規則な食生活やダイエットで極端な食事制限をすると燃料不足を起こし身体を冷やしてしまいます。

②身体から逃げていく熱が多い                                 せっかく作られた熱も、薄着や部屋の温度が低い環境で過ごしていると、外へ逃がしてしまうことになってしまいます。

③血行不良                                         全身の隅々まで熱を運んでいるのは血液です。血管は身体の先端ほど細くなるため、手先や足先は冷えやすくなります。また、血液は熱を運ぶだけではなく、細胞の一つ一つに酸素や栄養を届けているため、血行不良は冷え以外にも皮膚の新陳代謝を悪くしたり肩こりの原因にもなります。                         

         ●冷えに対する中医学の考え●

中医学的に考えると冷えの原因は4つのタイプに分けられます。

1⃣瘀結(おけつ)タイプ                                          普段から、肩こりや頭痛、生理痛などがある方は、血流循環がスムーズでないことが多く瘀血傾向にあると考えます。お顔のくすみや消えにくいシミ、目の下のクマ、唇の色が暗いなどもこのタイプです。

2⃣気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ                              貧血や立ち眩み、疲れやだるさを感じやすい方は、体の栄養源である血液が少なく、元気に身体を維持するための気も不足した気血両虚と言えます。

3⃣気滞(きたい)タイプ                                          ストレスを感じやすい、イライラしやすい、お腹の張りや生理前の胸の張りがある方は気の巡りが滞った気滞と考えられます。気の流れが停滞すると血の流れにも影響がでて血行不良による手足の先の冷えが生じます。

4⃣陽虚(ようきょ)タイプ                                    疲れやすい、風邪をひきやすい、背中の辺りがいつも寒い、下痢や胃腸を崩しやすいなどのある方は身体を温める力が不足した陽虚と考えられます。

          ★冷えは万病の本★

私達の生活の中には便利で簡単な物が溢れています。一方で、生活習慣病に悩む人が年々増加しています。その生活習慣病の原因に冷えが関わっている事があります。日頃の食養生や運動、良質の睡眠、ストレスの解消など生活を見直してみるのも良いですね。         あなたに合った漢方薬のご相談はお気軽にして下さい。

2022年10月

第5回  ~「肺」の働き~

これからの季節、空気が乾燥しますよね。この時期は「肺」のトラブルを起こしやすくなります。コロナ・インフルエンザを予防するためにも、肺の機能をしっかり高めて免疫力の高い身体を作りましょう。

●元気な「肺」で免疫力アップ●

【呼吸】のコントロール                                 「肺」の主な働きは【呼吸】です。【呼吸】胸式呼吸腹式呼吸に分けられます。日中は息を吸うと胸のあたりが膨らむ、早く浅い胸式呼吸をしていて、睡眠時やリラックス時は、息を吸うときにお腹の膨らみを感じる腹式呼吸をいています。自然界から酸素を摂り入れ、体内にできた二酸化炭素を吐き出しています。酸素は呼吸によって肺に取り込まれ、血液が全身の細胞へ届けています。                                     この機能が低下すると、咳や痰、喘息、息苦しさなどの症状が現れるようになってしまいます。呼吸は生命を維持するために大切な機能です。呼吸のトレーニングや食事の気配りなど、日頃の養生で「肺」の機能を高めるよう心がけましょう。        

            ●ストレスと呼吸●

「心肺機能」という言葉があるように、心と肺の働きには深い関わりがあります。心は血液を送り出すポンプの役割をしていますが、ストレスが続くと【呼吸】にも影響をあたえて身体に十分な酸素を運べなくなります。その結果、すぐ疲れやすくなることや疲労感が続く原因となります。睡眠時には胸式呼吸が多くなり、朝起きても疲労感が残っているといった症状も現れやすくなります。                          

         ●「肺」は「気」を生む源●

中医学では、「肺」は呼吸器系の働きだけではなく、免疫系の機能や皮膚・鼻の状態に関わるなどさまざまな役割を担っていると考えます。「肺」「気」(エネルギー)の源といわれ、呼吸を通じて体内の「気」を生み出すことも大切な仕事。身体全体に「気」を巡らすことで、全身の「元気」を支えています。また、ウイルスなどの侵入を防ぐ「衛気」(身体の防御力となる気)も「肺」の働きから生まれます。「肺」が元気で衛気が十分にあれば、身体の免疫力もアップし、コロナやインフルエンザを寄せ付けない丈夫な身体をつくることができます。

【息】                     息という漢字の中に「心」という文字が入っているように、息(呼吸)と心(感情)は大きく影響しあっているのでは…と思います。なるべくストレスをためず、しっかりと「息抜き」をしてあげる事が「元気」の秘訣になるのではないでしょうか。

2022年9月

第4回  ~筋力アップで健康づくり~

筋力の低下によって、日常生活が困難になるフレイルサルコペニアの状態になる人が少なくありません。  また、筋力が減ることによって肥満や糖尿病のリスクが高まることもあります。健康寿命を保つうえでは、体を動かす筋肉の働きがカギを握ります。        

フレイル・・・加齢により心身が老い衰えた状態。     サルコペニア・・・加齢による筋肉量の減少および筋力の低下のこと。

●筋肉の意外な健康効果●

血中に流れている糖質の80%以上は、筋肉に取り込まれ筋肉で消費されます。筋力を鍛えれば、糖代謝がより促されるので糖尿病や肥満予防に有効と言われています。

筋肉からは様々なホルモンが分泌され、脳や肝臓など他の臓器で効果を発揮しています。筋力を鍛えて活動量が増えることで、免疫の異常を鎮める物質が放出されたり(抗炎症作用)、認識機能改善効果が認められたりしています。

筋力維持によって活動量が増えると、体のみならず精神的にもよい影響があります。筋肉の果たす役割は、筋肉内にとどまらず、あらゆる組織においても大きいと言えます。        

            ●筋肉を強くして健康づくり●

◎筋肉を鍛えよう!                                   筋肉を肥大するには、筋力トレーニングを積極的に行うと良いと言われています。週2~3回の筋力トレーニングを行うと良いでしょう。

◎まずは、日常的な身体活動から!                       『運動はハードルが高い』という場合は、まずは庭作業や散歩など体を使った動作を生活に取り入れてみましょう。階段を上ったり、バス停まで歩いたり、掃除や洗濯などの家事にも健康増進効果があります。

◎筋肉の質も大事。筋肉に栄養を!                       運動を行っても筋肉を作る栄養素が不足しては効果が薄れてしまいます。筋肉を効率よく作るには、朝・昼・夕の食事で均等にタンパク質と摂ることが大切です。

◎質の良い眠りも必要!                           眠りに入ってから1時間~3時間後の深い睡眠時に筋肉を育てるホルモンが多く分泌されます。質の良い睡眠を取る事が筋肉維持に繋がります。睡眠不足は、筋肉合成を低下させたり、筋肉の分解を強めると考えられています。                           

         ●大事な部位ほど落ちやすい●

筋線維は、40~50歳ぐらいになると数が減り、残っている筋線維も細くなっていきます。また、筋線維が発揮する力も衰えていきます。この加齢による影響は、主に速筋線維(瞬発力に関わる筋肉)に起こると言われています。また、生活機能に必須な太ももの前面やふくらはぎは他の筋肉よりも低下しやすい筋肉です。                           中高年以降にみられる「走りだすと足がもつれる」という現象も速筋線維の減少の一つです。 「階段をスタスタ降りれない」「転びやすくなった」といった状態を自覚するようになったら、自分の筋力を見直してみる必要があるかもしれませんね。               加齢による変化は仕方がないと考える人もいますが、筋肉は非常に環境適応能力が高いため、90代でもきちんと自分に合った負荷をかければ筋肉は増やすことができます。

      筋力アップでイキイキと健康寿命を延ばしていきましょう。

2022年8月

第3回  ~眠りへの理解を深めよう~

寝付けない、眠りが浅い、途中で目が覚める、寝起きが辛い…など睡眠に関して悩んでる方が近年増えています。今回は眠りについて情報をお届けします。

●眠れない原因は…主に2つあります●

①睡眠が浅くなる               眠っているときに、実は浅い眠りの時間帯(レム睡眠)深い眠りの時間帯(ノンレム睡眠)がおよそ90分ごとに繰りかえされています。深い眠りのノンレム睡眠はさらに3段階あるのですが、歳をとると眠りの1番深い第3段階が無くなってきて、浅い眠りしかできなくなっていまうのです。 また、加齢とともに運動して体温が上がることが減って、体温差が小さくなることも、睡眠を浅くすると考えられています。

②体内時計がずれる                             人間の体は、25時間周期の体内時計により一定のリズムを持って活動しています。体内時計は朝、太陽の光を浴びることで、ほぼ24時間周期に調整されていますが、『夜更かし・パソコン、スマホなどのブルーライト・不規則な生活・運動不足・ストレス』などで体の持っている体内時計のリズムを崩してしまいます。        

              ●不眠と生活習慣病●

不眠によって疲れが十分にとれない、ストレスがたまるといっただけではなく、不眠糖尿病や高血圧といった生活習慣病を悪化させることが指摘されています。           眠れないことがストレスとなり、血液中にコルチゾールというストレスホルモンが多く分泌されます。コルチゾールは血糖値や血圧を上げるため、糖尿病や高血圧を悪化させてしまいます。悪化することで出てくる症状が気になり更に眠れなくなり、悪循環に陥ってしまいます。  

         ●眠るために意識したい習慣●

①毎朝一定の時刻に起きましょう。                      休みの日だからといって、いつまでも布団の中でダラダラと過ごしていると、夜眠くなる時刻も遅くなってしまいます。一定の時刻に布団を出て太陽の光を浴び体内時計をリセットしましょう。

②ぬるめのお湯につかり、運動は軽めに…                            寝る前に熱いお湯につかったり、激しい運動をすると交感神経の働きが高まり、寝付きが悪くなります。寝る前は軽めのストレッチなどにしましょう。

③寝る前はお酒、タバコを控えましょう。                    お酒を飲むと寝付きは早くなりますが、眠りが浅くなりやすく利尿作用もあるため目が覚めることがあります。また、お茶やコーヒーなどに含まれるカフェイン、タバコに含まれるニコチンは覚醒作用があるため寝る前は控えましょう。

          睡眠は時間より質が大事!!

長い時間眠って睡眠欲求だけ満たしていませんか?質の良い睡眠を取ることができれば、短時間の睡眠でも脳と体の疲れは修復されます。                       朝スッキリ起きれない、体がダルイといった方は是非ご相談下さい。

2022年7月

第2回  骨質に注目!! 

寝たきりにつながる怖い骨粗鬆症。残念ながらカルシウムをしっかり摂っていても、予防できないことがあります。

骨の中身は!

骨はミネラルコラーゲンでできています。わかりやすく鉄筋コンクリートに例えると、ミネラルコンクリートコラーゲン鉄筋に当たります。骨の強さは、以前は骨密度(カルシウム濃度)が重要と言われてきましたが、近年は鉄筋の役割をしている骨質(コラーゲン分子同士をつなげる架橋)の大切さが注目されています。

               骨質が悪いと・・・

 骨質(コラーゲン分子同士をつなげる架橋)が良い状態『善玉架橋』は、骨に柔軟性を生み出し、外からの刺激をある程度受け止める事ができますが、悪い状態の『悪玉架橋』は、骨をチョークのようにもろくして、外からの衝撃を受ける力を弱くし、骨折につなげる事があります。骨の強度の30%は骨質によると言われていて、骨密度が低い事に加えて、『悪玉架橋』の方は骨折しやすいと言われています。

          骨の健康のために心がける事はなんでしょう?

①生活習慣を予防しましょう。                               『悪玉架橋』を増やさないため、血管の病気や糖尿病といった生活習慣病の予防に努めましょう。特に【ビタミンB6の不足】【糖分のとり過ぎ】のは注意しましょう。

②内臓を元気にしましょう。                        内臓を元気にすることで、『悪玉架橋』を増やしたり、蓄積させなくなります。特に代謝に関わる肝臓、排泄に関わる腎臓を元気にするといいですよ。

③適度な運動を心がけましょう。                            適度な運動は骨に刺激を与え、カルシウムが骨に沈着するのを手伝います。ただし無理をして転倒などのケガにつながらないようにしましょう。                   

2022年6月

第1回  家族みんなで夏を乗り切ろう 

毎年、「今年は暑い!」と言っていますが今年も暑くなりそうですね。まだまだ終わらないコロナ禍でのマスク生活で熱中症のほうが心配になってきます。特に外仕事の方、高齢者、子供、スポーツをする方は注意が必要です。

熱中症対策に!

熱中症予防には、水分・塩分・糖分補給が必要になります。水分補給と同時に、クエン酸や塩飴などを摂取しましょう。経口補水液(アクアソリタ)も手軽に熱中症対策ができますよ。

      漢方で暑さに負けない体づくり!

 夏の炎天下での活動等によって汗をたくさんかく事は『津液(体を潤す体液)』『気(体のエネルギー)』を消耗する事で乾きや疲労感を感じやすく【気陰両虚】になりやすくなります。    イスクラ麦味参顆粒『潤い』『気(エネルギー』を同時に補給できる漢方薬です。水分補給をしても体が回復しない時はぜひおススメです。(8歳から服用できます)

熱中症を甘く見ないで今からしっかり対策しましょう。汗をかかないと思っている冷房の効いた部屋でも脱水症状はおきます。

そこで皆さんにおススメのドリンクを教えます。

イスクラ麦味参顆粒アクエリアスに溶かして飲む方法…                 その名も【バクエリアス】                             特にパークゴルフなどのスポーツ時には途中でバテない、足がつらない、疲労回復が早いなどスコアアップや活躍できるかもしれませんよ。薬が苦手な子供にもおススメです。

                   

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